5.痴呆の行動と心理症状
5−1−1 痴呆における心理症状 妄想
痴呆で生じる妄想は、さまざまな形で現れます。
人が物を盗む・・・他人が家に入ってきて物を隠したか盗んだと信じ込むようになります。私も、祖母の介護の時には、いつも祖母の部屋に入ってきて、財布を盗んだということになっていました。その上、祖母は現金はいつも布団の下に隠していました。
ここは自分の家ではない・・・この信じ込むことの原因は、患者がもはや自分の家を覚えていないのか認識していないということです。
介護者は偽者である・・・これは頻繁にみられる妄想で、場合によっては偽者と思い込んだ者に対する怒りや暴力を引き起こすことがあります。
見捨てられる・・・痴呆の人は、自分が見捨てられているか施設に閉じ込められていると信じ込んだり、自分を施設に閉じ込めようと企てられていると想像することがよくあります。
不義・・・痴呆の人は自分の配偶者が性的もしくは別の意味で不実をはたらいていると思い込むことがあります。この思い込みは配偶者以外の介護者にまで関ってくることがあります。私は、祖母の介護の時は、悪いことをやって警察に追われていると思い込まれていました。
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