日本人の死因を厚生労働省の統計でみてみますと、1位ががん、2位が心臓病、3位が脳卒中となっており、2位と3位は動脈硬化が原因となっています。ところが、動脈硬化は目に見える形では現れません。やっかいなことに自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった発作があってはじめて気付かされます。
その危険因子のひとつが、血液中のコレステロールや中性脂肪の増加で起こる高脂血症です。最近は、動物性脂肪のとり過ぎ、食物繊維質の不足、ストレス、運動不足などがその背景として指摘されています。
年々、日本人の血中コレステロール値は確実に上がっており、特に若い人にコレステロールの高い人が増えています。高コレステロール血症も軽度のうちなら、日常生活の見直しだけで改善できます。
悪玉のLDLが増えたり、善玉のHDLが減ったり、中性脂肪が増えたりするのを脂質異常症といいます。血液の脂質異常症は動脈硬化を促進し、突然死につながる脳卒中や心筋梗塞などの危険を高めます。それだけに、皆さんの関心が高いのもうなずけます。しかし、血清脂質の数値に異常があっても自覚症状がないため、深刻に考えない人も少なくありません。