橈骨頭・頸部骨折(とうこっとう・けいぶこっせつ)
橈骨頭・頸部とは、橈骨(肘から手首にかけての長い骨)と上腕骨(肩から肘にかけての長い骨)がつながっている部分(つまり肘の辺り)のことです。
交通事故やスポーツなどで転倒した際に、肘を突っ張った状態で地面に手をつくと、肘に大きな力が加わり、この部分が折れてしまうことがあります。
症状としては、肘が腫れて痛み、動かすことができなくなります。
骨折部分のズレの程度や折れ方等により、保存療法を行うか手術を行うかを決定します。
後遺障害としては、肘の可動域制限がある場合は、10級10号、12級6号となります。肘部分に頑固な痛みなどの神経症状がある場合は、14級9号、12級13号となります。
肘頭骨折の分類
肘頭骨折の分類としては、Colton分類が有名です。
Colton分類
1型:裂離骨折です。骨折線が横に入っている状態。
2型:斜骨折、滑車切痕の最も深い部分から背方向への骨折。骨の粉砕の程度やずれの程度から更に次の通りに分類されます。
a:単純な斜骨折です。骨片のずれの有無は問いません。
b:単純な斜骨折で第3骨片があり、骨のずれがないものがこれにあたります。
c:単純な斜骨折で第3骨片があり、骨のずれがあるものがこれにあたります。
d:cのうち、第3骨片が粉砕された状態にあるものです。
3型:脱臼骨折(モンテジア脱臼骨折型)。
肘の可動域制限がある場合は、10級10号、12級6号となります。肘部分に頑固な痛みなどの神経症状がある場合は、14級9号、12級13号となります。 偽関節の場合は、8級に認定されることもあります。
無料メール相談はこちらからどうぞ
通勤災害につきましては、一度はお気軽に当事務所までお問い合わせください。
上肢の骨折に戻る
無料メール相談はこちらからどうぞ
連絡先:0533-83-6612
行政書士・社会保険労務士 宮本麻由美