交通事故相談Web_葵行政書士事務所・社会保険労務士法人愛知労務

顔のけがの等級

事故で顔などに傷跡ややけどが残ってしまわれた方の後遺障害等級についてご説明します。

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業務上又は通勤途中に発生した事故により、頭や顔、首といった「外貌(日常的に人目に付く部分、外見)」にやけどや傷跡などが残った場合、労災保険から「障害(補償)給付」が支給されます。

その際、「労働者災害補償保険法施行規則」に定める障害等級表に基づいて障害認定を行いますが、従来は、同程度の障害であっても、被害者の性別によって取り扱いが異なりました。

具体的には、男性は女性よりも低く取り扱われていました。この規定について、平成23年2月1日の改正により、障害等級の男女差が解消されました。

障害等級表の改正内容及び外貌障害の障害等級認定基準については、以下のとおりです。(自賠責保険も同じ扱いとなりました。)

顔のおけがの場合は、症状固定前に当事務所までご相談ください。等級認定のアドバイスをさせていただきたいと思っています。特に、通勤途中の事故の場合は、労災保険の給付もありますので、お気軽にお問い合わせください。

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宮本麻由美社労士

改正省令の主な改正内容

○障害等級の男女差の解消
現在男女別となっている障害等級について、男性の等級を女性の等級に引き上げるかたちで改正し、障害の程度に応じ男女とも同一の等級として評価する。
○障害等級の新設
医療技術の進展により、傷跡の程度を、相当程度軽減できる障害を、新設する「第9級」として評価する。

改正後

改正前

障害等級

身体障害

障害等級

身体障害

第7級

12 外貌に著しい醜状を残すもの

第7級

12 女性の外貌に著しい醜状を残すもの

第9級

11の2 外貌に相当程度の醜状を残すもの(新設)

第9級

 ―

第12級

13 削除

第12級

13 男性の外貌に著しい醜状を残すもの

14 外貌に醜状を残すもの

14 女性の外貌に醜状を残すもの

第14級

10 削除

第14級

10 男性の外貌に醜状を残すもの


■障害等級認定基準の改正内容

 新設された「第9級の11の2 外貌に相当程度の醜状を残すもの」について、新たに判断基準を示しました。外貌障害に係る障害等級認定基準は以下の通りです(下線部が変更点)。

外貌障害に係る障害認定基準
○障害等級第7級の12「外貌に著しい醜状を残すもの」とは、原則として、次のいずれかに該当する場合で、人目につく程度以上のものをいう。

① 頭部にあっては、てのひら大(指の部分は含まない)以上の瘢痕又は頭蓋骨のてのひら大以上の欠損
② 顔面部にあっては、鶏卵大面以上の瘢痕又は10円銅貨大以上の組織陥没
③ 頸部にあっては、てのひら大以上の瘢痕

障害等級第9級の11の2「外貌に相当程度の醜状を残すもの」とは、原則として、顔面部の長さ5センチメートル以上の線状痕で、人目につく程度以上のものをいう

○障害等級第12級の14「外貌の単なる醜状を残すもの」とは、原則として、次のいずれかに該当する場合で、人目につく程度以上のものをいう

① 頭部にあっては、鶏卵大面以上の瘢痕又は頭蓋骨の鶏卵大面以上の欠損
② 顔面部にあっては、10円銅貨以上の瘢痕又は長さ3センチメートル以上の線状痕
③ 頸部にあっては、鶏卵大面以上の瘢痕

前額部挫滅創により12級14号

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宮本麻由美社労士

外貌醜状のその他の障害等級認定基準

障害補償の対象となる外貌の醜状は、人目につく程度以上のものとなっており、瘢痕、線状痕及び組織陥没であって眉毛、頭髪等にかくれる部分については、醜状として取り扱われません。

但し、かくれない部分は、醜状として取り扱われます。

顔面神経麻痺は、神経系統の機能の障害ですが、その結果として現れる「口のゆがみ」は、単なる醜状として取り扱われます。

閉瞼不能は眼瞼の障害として取り扱われます。

頭蓋骨の手のひら大以上の欠損により、頭部の陥凹が認められる場合で、それによる脳の圧迫により神経症状が存する場合は、外貌の醜状障害に係る等級と神経障害に係る等級のうちいずれか上位の等級に認定されます。

眼瞼、耳介及び鼻の欠損障害については、これらの欠損障害について定められている等級と外貌の醜状に係る等級のうち、いずれか上位の等級に認定されます。

尚、耳介及び鼻の欠損障害に係る醜状の取り扱いは、次のようになります。

耳介軟骨部の2分の1以上を欠損した場合は、著しい醜状とし、その一部を欠損した場合は、単なる醜状として認定されます。

鼻軟骨部の全部または大部分を欠損した場合は、著しい醜状とし、その一部または尾翼を欠損した場合は、単なる醜状として認定されます。

2個以上の瘢痕または線状痕または線状痕が相隣接し、または相まって1個の瘢痕または線状痕と同程度以上の醜状を呈する場合は、それらの面積、長さ等を合算して等級が認定されます。

転載:厚生労働省労働基準情報:障害等級の認定基準より

 

損害賠償請求書(明細書)
9級16号(外貌に相当程度の醜状を残すもの) 

 
項目 金額
1. 治療費     776,025円
2. 通院交通費     36,210円
3. 傷害慰謝料     950,000円
 (小計)   1,762,235円
4.後遺障害逸失利益  9,459,450円
5.後遺障害慰謝料  2,450,000円
 (小計)  11,909,450円
 (合計) 13,671,685円
過失相殺後請求金額 (過失0%) 13,671,685円


例:40代男性 実通院73日 通院総日数375日

備考:顔に8センチの線状痕障害9級16号、逸失利益は事故前年収350万円、労働能力喪失率35%、期間10年

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