尿路合併症としては、腎臓・膀胱結石、尿路・性器感染、カテーテル留置による合併症、自律神経過反射、膀胱尿管逆流、水腎症、腎不全などさまざまなものがあります・
それらの尿路合併症は排尿練習の妨げになるだけでなく、患者の生活に大きな負担をかけることになるためできる限り予防していく必要があります。
@尿路結石(腎結石・膀胱結石)
腎結石は臥床傾向の強い者によく発生します。カルシウムの溶出によるのが原因です。膀胱結石は、カテーテル留置と残尿によりその周辺に石灰質が沈着することで起きます。
A尿路・性器感染症
カテーテルなどが原因となり最近が外部から入り込んでおきます。また残尿量が多い場合には尿路感染の素地があり、注意が必要です。尿の混濁、発熱があれば感染が疑われます。
B痙性萎縮膀胱
慢性期になっても尿道カテーテル留置のまま長い間放置された者の中には、膀胱が萎縮して容量が極端に減少することがあります。カテーテルを抜去して排尿練習を始めても効果があがらず、また発熱を繰り返したりします。
C膀胱尿管逆流現象および水腎・水尿管
膀胱頚部や外尿道括約筋など下部尿路の抵抗が強く排尿効果があがらない者、痙性萎縮膀胱が合って尿路感染を頻発する者などに適切な処置が行われないことが原因です。
D尿道憩室、尿道皮膚瘻
尿道にカテーテルが留置されている場合、周囲の外尿道口より分泌物が多くなり、さらに会陰部や陰茎陰?移行部がはれてきましたら、尿道周囲膿痕や尿道憩室が疑われます。この状態から尿道皮膚瘻が発生すると、外部からカテーテルがみえるという悲惨な状態となります。
E尿失禁
脊髄損傷者の場合、程度の差はあるものの尿失禁の問題は避けることはできません。尿失禁を放置しますと尿路感染や褥瘡の発生リスクが高くなります。
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