上腕骨近位部骨折
上腕骨折近位部骨折は、全骨折の4〜5%、上腕骨折全体の45%を占めます。
上腕骨折近位部骨折の受傷機転は、長軸方向に加わる介達外力がもっとも多く、次に最大挙上における回旋強制、外側からの直接打撲などです。後者では、通常大結節単独骨折や外科頚骨折が生じます。
Neer分類は、すべての近位部骨折は基本的に骨頭、大結節、症結節及び骨幹の4つの要素の組み合わせによって成立している、というコードマンの認識に基づいています。
上記の4つの要素が相互に1cm以上離開するか、45度以上回旋転位した場合に限り転位骨折として認め、1つの骨片が転位していれば 2‐part骨折、2つが転位すれば3‐part骨折、3つが転位すれば4‐part骨折となります。
手術後のリハビリテーションの良否が最終的な機能回復の程度を決定します。機能回復には良好な可動域が必要なので、関節可動域訓練は疼痛が許す限り早期に開始します。言い換えれば少なくともこれらの運動を早期に可能とするだけの骨折部の固定性を得ることが初期治療の目標となります。