上腕骨遠位部T・Y型骨折
上腕骨遠位部骨折の中で、いわゆるTまたはY型骨折は治療に難渋することが少なくありません。関節面の正確な整復に加えて顆部と扁平な顆上部の骨接合は技術的にも容易ではありません。
実際、一般に遭遇する骨折は典型的なTまたはY型のものは少なく、関節面、顆上部での粉砕を伴う例のほうが多いです。
上腕骨遠位部T・Y型骨折の分類は、細菌はAO/ASIFの分類が一般に用いられています。
C1:関節内完全骨折ではあるが関節面および骨幹部の骨折型は単純なもの
1. 転位がほとんどないもの
2. 骨片転移が高度なもの
3. 骨端T型骨折
C2:関節内完全骨折で、関節面の骨折型は単純、骨幹端は複数の骨片あり
1. 骨幹端の楔状骨片が単純なもの
2. 楔状骨片が複数のもの
3. 骨幹端の骨折型が粉砕状の骨折
C3:関節内完全骨折で関節面の骨片は複数
1. 骨幹端は単純な骨折
2. 骨幹端に楔状骨片をもつ
3. 骨幹端も粉砕状の骨折
合併症としては、一過性尺骨神経麻痺、内固定の鋼線の突出などが比較的頻繁にみられます。
また、突出した鋼線端部の疼痛のため後療法が遅延することもあります。関節面の骨片の無腐性壊死、顆上部の骨折の癒合不全などがときにみられます。