寛骨臼骨折
寛骨臼骨折は、骨盤骨折の中で荷重関節の関節内骨折という特殊性があり、他の骨盤骨折と異なりわずかな不適合性や変形も機能障害を残しやすい。
初期治療には他の骨盤骨折と同様にショック対策など合併症に注意する必要があり、前進症状に危惧がなくなれば股関節(寛骨臼と大腿骨頭)の不適合性を修復し、変形性関節症への移行を防止することを目的として治療が行われます。
特に寛骨臼骨折のうち大腿骨頭が骨盤腔内に向かって転位するものを股関節中心性脱臼といいます。
寛骨臼骨折の受傷機転は
1・ダッシュボード損傷と呼ばれる坐位で膝蓋前面より大腿骨軸を通して寛骨臼に外力が加わるもの
2・転倒により側方より大転子を打撲し、大腿骨頚部‐骨頭を介して寛骨臼に外力が加わるもの
3・股、膝関節伸屈位で高所よりの転落などで下肢軸を通して寛骨に外力がくわわるもの