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尺骨神経麻痺


尺骨神経は、主として第8頚神経と第1胸神経からなる腕神経叢下幹を経た内束の主分岐である腋窩動脈の後方を伴走し、上腕では上腕動脈と正中神経の内側を下行し、烏口腕筋停止部付近で内側筋間中隔を後方へ抜けます。

○ 尺骨神経低位麻痺

手関節付近の障害による定型的低位麻痺では、小指球の萎縮、第1指間部など骨間筋の萎縮と環小指の鉤爪変形があります。

また各指の内外転が不能となり、母指と示指間での紙の横つまみ動作で母指内転筋麻痺の代償として長母指屈筋が働き母指IP関節を強く屈曲するFroment徴候が出ます。

○ 尺骨神経高位麻痺

肘関節付近から中枢の高位麻痺では、低位麻痺の症状に、主として環、小指のDIPの屈曲障害が出ます。

深指屈筋の麻痺で低位麻痺より鉤状変形が出にくくなりますが、肘部管症候群では、障害部の神経束のパターンからか深指屈筋は障害されにくいので高位麻痺にもかかわらず鉤状変形が強く出ます。

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