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★オートバイ事故による神経根引き抜き損傷


オートバイ事故により、しばしば脊髄神経根の引き抜き損傷がおこりうる。運転者がオートバイから放り出され、方が大地に撃突したときに、頭、頸部は側屈を強制され肩甲帯は強く引き下げられる。

その結果、頚神経根に伸展が加わり、ついには引き抜き損傷が発生する。C5およびC6神経根が最も損傷されやすい。C5神経根の引き抜き損傷であれば、C5筋節の完全な運動麻痺、皮膚説に一致した知覚障害がおこる。すなわち三角筋は麻痺し、上腕中枢側外側部の知覚は減弱又は脱失する。

また、上腕二頭筋腱反射も減弱又は消失する。C6神経根はC4、C5椎間にあるので、ミエログラムではその部位に外傷性の骨髄瘤をみる。このような引き抜き損傷は外科的修復は不可能であり、障害は永久に存続し、麻痺回復は期待し得ない。

C5、C6神経根に引き抜き損傷の発生率がもっとも高いが、C8およびT1にも同様に発症することがある。オートバイ運転中に転倒し、肩を過外転して台地に衝突すると、通常はC5、C6神経根は無傷で、下位神経根が損傷され、引き抜き損傷がおこる。

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