★高次脳機能障害とは
高次脳機能障害とは、頭部外傷後に生じる認知障害(記憶、記銘力障害、集中力障害、遂行機能障害、判断力低下等)と人格障害(感情易変、暴力・暴言、攻撃性、幼稚、性的羞恥心の低下、多弁、自発性・活動性の低下、病的嫉妬、被害妄想等)によって社会復帰が著しく困難になる程度の脳機能障害を言います。
従来の頭部外傷後障害の認定根拠は、画像(CT,MRI等)で直接脳実質の表面に異常がある(血腫、挫傷痕等)ことが認定されなければ認められにくかったのです。つまり、事故によって頭部を受傷し、認知障害や人格変性が生じたとしても、脳実質表面に画像等による異常を認められなければならないのです。
ところが、近年脳に対する損傷の加わり方から頭部外傷を分類し、脳損傷を局在損傷とびまん性脳損傷に区分する学説が公表されました。
脳表面の形態的異常を画像によって確認できないにもかかわらず、明確に脳損傷による障害が生じることを認識させる「びまん性脳損傷」の存在に留意すべきです。