3.むち打ち症の慢性期症状
むちうち症の眼の症状
眼の症状は、むち打ち損傷の35%で出現すると報告されています。眼症状には三叉神経刺激による眼痛、動眼神経や外転神経・滑車神経などの障害による眼球運動障害(追視障害や輻輳障害のため、複視が生じる)、視神経障害による視力障害、さらに交感神経障害による眼瞼下垂が存在します。
頸筋の障害はしばしば、三叉神経脊髄路核を刺激して眼痛と後頭部痛を発生させ、また前庭神経核が病的に刺激されると、眼球運動の調節障害が生じることが知られています。
また、視覚の焦点を合わせることができなくなる調節障害も頻度が高いです。近方調節を支配するのが副交感神経、遠方調節を支配するのが交感神経であり、両神経系の機能が正常であってはじめて正常な調節機能が働くと考えられています。
|