循環器疾患の障害
循環器疾患の障害は、2つに分かれます。
1.心疾患 2.高血圧症です。
1.心疾患
心疾患による障害の程度は、呼吸困難、心悸亢進、尿量減少、夜間多尿、チアノーゼ、浮腫等の臨床症状、X線、心電図等の検査成績、一般状態、治療及病状の経過等により、総合的に認定されます。
拡張型心筋症での各等級の例示です。
◆心疾患(1級)
心疾患の検査での異常所見の左室駆出率の検査成績が30%以下を示すもので、かつ、身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就寝を強いられ、活動の範囲が概ねベッド周辺に限られるもの。
◆心疾患(2級)
心疾患の検査での異常所見の左室駆出率の検査成績が40%以下を示すもので、かつ、身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就寝しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの又は歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの。
◆心疾患(3級)
心疾患の検査での異常所見の左室駆出率の検査成績が50%以下を示すもので、かつ、歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの又は軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの。
心疾患の検査での異常所見を一部例示しますと
ア LevineV度異常の器質的雑音(心雑音)が認められるもの
イ 心胸郭比60%以上のもの
ウ 胸部X線所見で、胸野の明らかなうっ血像のあるもの
エ 心電図で、陳旧性心筋梗塞所見があり、かつ、今日まで狭心症状を有するもの
オ 心電図で、胸ブロック所見があり、かつ、基礎疾患を有するもの
カ 心電図で、完全房室ブロック(第V度房室ブロック)所見又は第U度房室ブロック所見のあるもの
キ 安静時心電図で、0.2mV以上のSTの低下があるもの、若しくは、深い陽性T波の所見があるもの
ク 負荷心電図で明らかな陽性所見のあるもの
ケ 難治性の不整脈のあるもの
コ 左室駆出率が50%以下のもの
サ 冠れん縮を証明されたもの
シ 心臓ペースメーカーを装着したもの
ス 人工弁を装着したもの
心室細動、心臓弁膜症、心不全、心筋症、心筋炎、心臓神経症、非貫璧性心筋梗塞、貫璧性心筋梗塞