統合失調感情障害と広汎性発達障害で障害基礎年金2級認定

統合失調感情障害と広汎性発達障害で障害基礎年金2級認定事例

文責 社会保険労務士 松井 宝史 2025.11.27

当事務所で申請した障害年金事例

いままでの25年間の障害年金申請事例を解説してみます。

皆様が実際に申請する時に参考にしていただければ幸いです。

また困ったことあれば、当事務所までお問合せいただければお答えしていきます。

統合失調感情障害と広汎性発達障害の障害年金申請も得意としています。

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申請事例26:統合失調感情障害と広汎性発達障害で障害基礎年金2級認定事例

幼少期よりコミュニケーション障害があり、周囲との意思疎通がうまくできなかった方の障害年金申請事例です。

知人の紹介により、奥様が上記のような状況だが、障害年金はもらえるのか?という相談がありました。

かなり前に行っていた」メンタルクリニックがあり、そこで初診証明の「受診状況等証明書」を取ることになりました。

30年前に6か月ぐらい通院したメンタルクリニックに電話で問い合わせをしたところ、カルテは10年前までしか持っていないと言われました。

このメンタルクリニックでの「受診状況等証明書」は取付不能となりました。

その当時のことを知る人もいない、と言われ「第三者証明」も諦めました。

長いこと次の病院に行っていなかったので、「社会的治癒」で申請をしていこうということになり、今から20年前から通院しているメンタルクリニックで診断書をお願いすることにしました。

最初に通院したメンタルクリニックと今行っているメンタルクリニックは、10年以上も間が空いておりました。

本人も今のメンタルクリニックにかかった時、今まで行っていたメンタルクリニックのことは話をしなかったみたいです。

主治医の先生の診断書

主治医の先生の証明してくれた診断書を見させていただきました。

傷病の発生年月日は、生まれた日が記入されており、初めて医師の診療を受けた日は、現在のメンタルクリニックに初めて行った日となっていました。

初診日の確定

初診日が確定しましたので、念のため年金事務所に保険料納付要件を確認してきました。

ずっと国民年金でしたが、保険料はきっちりと納まっていました。

日常生活状況(7つの項目)

食事は、献立を考えることができないので、ご家族が手助けをしているようでした。

金銭管理や買い物は、時々ご家族の方がしていました。

外出は、2~3日間外出できないことがあるそうです。

他人とのコミュニケーションは、ほぼできませんでした。

社会での手続きなどは、ご家族が全面的な援助を受けていました。

主治医の先生の診断書も⑩欄(障害の状態)は、かなり多くの項目にチェックが付いていました。

統合失調症等残遺状態は、感情の平板化、意欲の減退にチェックが付いていました。

日常生活能力の判定の七つの項目のうち、4つの項目が「できない」に印が付いていました。

日常生活能力の程度は(4)に印が付いていました。

今まで、発達障害や精神疾患の方の障害年金の申請をしてきましたが、診断書を見る限り、かなり重い症状であることが見て取れました。

障害年金申請をして2か月以内で認定結果が出る

障害年金の申請をして、2か月以内に本人の自宅に年金証書が届きました。

こんなに早く認定されたのは、初めてでした。

主治医の先生が、もっと悪くなったら「入院加療も必要」と診断書に書かれており、もし入院するようならば、「額改定」で1級も視野に入れておくことをご家族にお話ししました。

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