中小企業で正社員で3年間働いてきた25歳の女性です。
先月末で会社を退職し、今後は派遣で仕事をしようと思っています。
いろいろな職場で働いて経験を積んでいきたいです。
派遣で働く時の心得があれば教えてください。
特に朝出勤した時のあいさつはとても大事です。
周りの人や上司は、あなたのあいさつのトーンで、今日は元気なのか心が少し落ち込んでいるのか分かってきます。
派遣されて最初の1か月は慣れない職場ですので、きっちりと朝の挨拶を忘れないように頑張ってください。
それと同じくらい大事なのは、仕事をする上での報告・連絡・相談です。
上司や同僚に積極的に報告・連絡・相談をおこなっていきましょう。
その次は、今までと同じですが、派遣先の会社の勤務においても、時間厳守が大事です。
決められた始業時刻には出社してください。
就業開始1週間は、通勤時間もはっきりとは分からないと思いますので、早めに自宅を出るように心がけてください。
派遣先の会社の担当者による指揮・命令で働くことを頭の片隅に入れておいてください。
あなたの職場には、その会社の正社員やあなたと同じ派遣社員の方もいると思います。
そのような方と周りと協調性を持って仕事を進めることを心がけてください。
他の派遣会社から派遣されてくる方もいると思います。
その方と時給の話はしない方がいいです。
各々の派遣会社によって派遣社員に払う賃金を決めているので、あなたよりも高い場合もあれば、低い場合もあります。
あなたよりも高い時給で同じ仕事をしているのを知ると、心が落ち着かないかもしれません。
あなたの方から他の派遣社員に時給のことは聞かないようにしましょう。
また、派遣会社から「就業条件明示書」が交付されるので、そこに記載されている「業務内容」を確認しておきましょう。
派遣で働いていると、雑務(お茶出し、掃除、コピー等)を頼まれることが少なくありません。
もし就業条件明示書に記載されていない雑務をやらされた場合は、やった方があなたの業務を円滑に進めることができるようであれば引き受けてもいいと、私は思っています。
雑務の仕事量が多くなってきた場合は、派遣元の苦情の処理・申出先の方に相談しましょう。
あくまでも相談・報告するのは、あなたの派遣元の営業かコーディネーターに言ってください。
会社の中で勤務中に困ったことが起きましたら、派遣元の営業かコーディネーターに言ってください。
派遣元の営業かコーディネーターに言っても、うまく解決できないことが出てきましたら、派遣労働者と派遣元または派遣先との間で、一定の事項に関してトラブルとなった場合には、裁判外紛争解決手続きが使えます。
派遣で働く上での心得としては、毎日の仕事の中であなた自身のスキルを磨いていくことに心がけてください。
1日ずつの積み重ねが1年2年とたった時に、あなたのスキルや知識として役立つものになっていきます。
また周りの人達との協調性が大事です。
そして1日1日仕事をていねいにやっていくことも大事です。
知識は力なり、と言われています。
仕事の上で、その都度分からないことが出てきましたら、職場の人達に聞いたり、あなた自身で勉強して解決していきましょう。
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文責 社会保険労務士 松井 宝史 2022.12.12
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