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退職金制度の意義と役割
・退職金制度の発展
今までは、退職一時金が主流でしたが、1962年に適格年金制度が、1966年に調整年金制度が相次いで創設されて、退職年金制度も次第に普及していきました。その一方、55歳から60歳へ、60歳から65歳へと2度にわたって厚生年金保険の支給開始年齢がひきあげられ、退職金の役割も変化してきました。
・退職金の意義
企業の立場からすると、長期勤続の奨励、定着率の向上といった人事管理上の目的の実現があります。勤続年数が長くなればなるほど退職金が増加するように設計されているのは、社員の定着率の向上を図るという狙いからです。会社都合で退職する者より、自己都合で退職する者の退職金を低く押さえるのも定着率向上のためです。もし一定年数の勤務後には、あまり定着してほしくなければ、一定年数の経過後には退職金が次第に減少するように設計しておけばよいことになります。
退職金のもたらす定着率向上への効果についても、従来は企業経営にとってプラスの評価をしてきましたが、人口の高齢化による中高齢者員の激増があり、必ずしもプラスの評価が与えられなくなってきています。また退職金制度の存在が、経済構造の変革を進める際に必然的に必要となる労働移動を抑制することから、日本経済にとってむしろマイナスに評価される方向にあります。
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